752年より一度も途絶えることなく続けられ、今年で1,265回目を迎える、東大寺の『修二会』が始まりました。二月堂本尊である十一面観音菩薩に、東大寺の僧侶が人々に代わって懺悔し、天下泰平・五穀豊穣・風雨順時・人々の幸福を願って祈りを捧げる法会です。
もとは旧暦の2月1日から行なわれていたため「二月に修する法会」という意味にちなんでその名で呼ばれるようになったそうですが、現在では3月1日から14日までの2週間にわたり本行が勤められます。
その間、夜毎、二月堂に上堂する練行衆の道明りとして灯される「お松明」を観に出かけてきました。夜空を焦がす松明は火の粉をふりまき、迫力満点。人出も少なくて、ゆっくりと見物することができました。